AITTA

JOURNAL

2022.04.17あしぎぬ

「絁」あしぎぬ

「(糸の)細きを絹と為し、麁きを絁と為す」という一文があることから、通説では大陸渡来の精巧な絹に対して国産の糸が太くて粗い糸で織られた後世の紬のような平織りの織物であると推定されている。」–Wikipediaより抜粋−

それはツルツルではなく ぽこぽこした手触りです

ところどころに節があったり 毛羽立っているような印象もあります

でも とてもほっこりしていて あたたかい

共に縫い付けられている綿や紬と相まって

深い藍の色も紅で描かれた花柄もなんとも言えない 美しい民藝感を醸し出しているのではないでしょうか

遠い昔 シルクロードから正倉院へ辿り着いた絹織物に思いを馳せながら

私にとっては「悪しき絹」ではない「絁」を愛でる午後でした